2022年10月20日、21日には四国(香川県三豊市)を視察してきました。
淡路島に続く、島つなぎPJの視察の第2弾となります!
まちづくりにおいては、ほとんどが行政や移住者がプレーヤーとなる中で、この三豊市は代々地元に根付いて事業を行ってきた事業者の方々が協力しあってまちに活気をもたらしているという珍しい地域性を持った地域として、地の人たちの小資本の集合によるまちの運営のあり方を学びに行ってきました。
三豊市は、近頃日本のウユニ塩湖としてよく紹介される「父母ヶ浜」がある地域です。元々は年に5000人ほどしか訪れなかった観光客が今ではInstagramのインスタ映え効果などが追い風となり、なんと年間45万人が訪れるようになったそうです。
この背景には一日5回のビーチクリーンを毎日行ってきれいな浜を維持することに努めてきた地元の人々の存在があり、埋め立てられる可能性もあったこの浜を地元の愛ある人々がなんとか守り残していこうとした結果として今のような素敵な場所があります。
ただしこうして父毋ヶ浜に膨大な観光客が訪れるようになっても、三豊に宿泊して観光していく人は多くはなく、ほとんどの観光客がこの父毋ヶ浜で写真を撮るためだけに来て、写真を撮り終わるとそのまま帰ってしまうという動きをしていたそうです。
ここで立ち上がったのが、今回僕たちをガイドしてくださった古田秘馬さん、原田佳南子さんや地元の事業者の方々でした。彼らは、地元の事業者が中心となって運営する組織・会社を立ち上げ、現在はURASHIMA VILLAGEやうどんハウスといったインバウンド需要にも応える斬新かつ日本の文化や歴史も感じられるような魅力的な場所をいくつも運営されています。
実際に現地に行って感じたことは、ビジョンを語るだけなら誰でもできるしどこでも同じようなことを耳にするが、三豊ではそれが実際に形になっているということでした。
聞くところによると飲み会の場でやりたいね!と話が上がった時には、普通はそのまま流されてしまうが、三豊では次の日にはもう企画書のようなものが作られて具体的に動き始める、というようなプロジェクトの進め方をしているそうです。
2日間一緒に過ごしただけでもこの物事を一つ一つ具現化していこうとする本気さがわかる力強い方々ばかりで、自分たちも今一度活動を振り返り、改めて愚直に取り組んでいきたいと思うような時間を過ごすことができました!
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