10月の15日、16日には、島繋ぎの発想を得るきっかけともなったピースウィンズジャパンの大西さん、國田さんらをお迎えして、糸島で合宿を行いました。
ピースウィンズジャパンは、「必要な人々に、必要な支援を」の合言葉のもと、国内外を問わず大きく分けて「海外人道支援」、「災害支援」、「保護犬事業」、「地域再生事業」などの活動に取り組まれているNGOです。この中の特に災害支援などの文脈で出てきたヘリコプターの活用などの観点から、島つなぎPJは着想を得ました。
今回は、
①各島の守人(島つなぎPJにおける各島の担当者)たちとの関係性を深める
②空間的に糸島の玄関口から奥糸島へ、時間的に過去から未来へという繋がりを感じられる行程をご案内して参加者の方に糸島の奥深さを味わってもらう
③外部の人との交流を通して、糸島内部の人にも島を繋ぐことの価値を感じてもらう
ことを目的として合宿を企画しました。
1日目は糸島の空間的な奥深さを感じていただけるように、糸島の玄関口的な位置にある雲孫財団所有の山から始まって雲孫財団の拠点のある奥糸島へご案内し、2日目は糸島の時間的な奥深さを体験していただけるように、平原王墓や伊都国歴史博物館といった古代を感じられる場所から雷山の雷神社や千如寺大悲王院を回ったのち現在も人が集まる筑前前原と白糸周辺に分かれて食事をしました。
初めの行程である山登りはほとんど整備されていない状態の山を登ったため、初めは参加者の方からの驚きの声も聞かれましたが、道中お互いに手を取り助け合う場面も見られ、初対面の方々同士の交流が促進される端緒になってよかったと振り返られる方が多かったです。
その後雲孫財団の拠点である雲孫ハウスに移動しBBQをしました。例によって雲孫BBQでは「大衆焼肉やまにく」のお肉をテイクアウトしていただきました。加えて、今回のBBQでは初めて「駅前の魚屋さん」のお魚料理も用意して、これまでよりも糸島の食を感じられるバラエティに富んだものになりました。また、今回の合宿の参加者の方に限らず、地元でこれまで関係性のあった方も数名ご参加くださり、糸島内外の人々が交流しながら楽しく食事をされていました。
また2日目には「知っとうかいな糸島」を編纂された弥富明子さんにご解説いただきながら糸島の歴史を振り返るように散策し、伊都国が栄えていたと考えられている頃から今にも通ずる糸島の神秘的な奥深さに触れることができました。
10月20日前後は神嘗祭の時期にもあたり、平原王墓にかかるきれいな朝日を観ることができます。農業に大切な豊かな太陽の恵みを感じられるような光景でした。また、その後雷神社、雷山千如寺、伊都国歴史博物館をまわりました。それぞれの場所で弥富さんからの解説をいただき、普通にまわるだけではわからない糸島の古代からの歴史の話を聞くことができて、糸島の奥深さも感じることができました。
雲孫財団では引き続きこういった空間・時間的な奥深さをそれぞれの地域に見出しながら、さらにそれらを繋いで一帯としての奥深さを引き出すということを模索していきたいと思っています。
0コメント